2016/04/12

ホーキング博士の新たなプロジェクト (超最新版)


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Stephan Hawking 

 こんにちは。大好きな宇宙産業の記事が続きましたが、今回はもっと宇宙物理学的な視点からの宇宙産業関連記事です。宇宙に興味が無くても、車椅子の天才スティーブン・ホーキング博士のことはご存知だと思います。その博士が今日(日本時間4月13日)つい先ほどフェイスブックで発表した新しいプロジェクトへのコメントです。とほうもなく壮大であり、でも現実的で、アインシュタインの特殊相対性理論に一歩近づいたのかと感動しつつ、翻訳していて大興奮でした。(実際は毎日この翻訳ブログのために、何が一番おもしろいかと様々な記事を読んでいるんです。でも、どれも感動と興奮の連続で毎日どの記事にするかの戦いです。)それではどうぞお楽しみください。

今日、ニューヨーク市のOne World Observatoryのユーリ・ミルナーと私は一つのミッションを発足しました。私達のこの新しい取り組みに、マーク・ザッカーバーグがStarshotの理事として、彼の力添えももらいました。
Today, at the One World Observatory in New York City, Yuri Milner and I launched a mission to the stars. Mark Zuckerberg lent his support by joining the board of our new initiative, Breakthrough Starshot.

次の世代に移り行くまでに、この画期的なStarshotは「ナノクラフト」という1グラム単位の宇宙探査ロボットの開発に狙いを定めており、そしてそれをレーザー光線を使い、光速の20%のスピードで推進させるのです。もしこれが成功すれば、発射からケンタウルス座アルファ星*まで約20年で到着することになり、そしてその途中で発見された惑星達のイメージを我々に送ってくることが出来ます。
Within the next generation, Breakthrough Starshot aims to develop a ‘nanocraft’ – a gram-scale robotic space probe – and use a light beam to push it to 20 percent of the speed of light. If we are successful, a flyby mission could reach Alpha Centauri about 20 years after launch, and send back images of any planets discovered in the system.

アルバート・アインシュタインは、もし自分が光の速度で移動したらどうなるかと想像し、そして実験的に考えた結果、特殊相対性理論にいたりました。一世紀経ち、私たちはその速度のかなりの割合を達成するチャンスを得ました。それは時速1億マイル(時速1億6千キロ)です。それほどのスピードによってようやく人間の一生の間に星に到達できるのです。
Albert Einstein once imagined riding on a light beam, and his thought experiment led him to the theory of special relativity. A little over a century later, we have the chance to attain a significant fraction of that speed: 100 million miles an hour. Only by going that fast can we reach the stars on the time-scale of a human life.

これほど創意あふれ、技術の限界を押し広げる大規模なプロジェクトに参加出来ることにとても興奮しています。-スティーブン・ホーキング
It is exciting to be involved in such an ambitious project, pushing the boundaries of ingenuity and engineering. - SH

補足*:ケンタウルス座アルファ星は太陽系から4,39光年しか離れていない、太陽系から最も近い恒星です。

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